新型うつ病
新型うつ病チェック
・自分からつらいと言えない
・話す内容があいまいで意志が伝わりにくい
・イライラしてキレやすくなった
・食べ過ぎる、寝過ぎることが多々ある
・倦怠感や体が重い
・休みのときだけ元気になれる
・過呼吸などの発作が起きる
・会社を遅刻・欠勤することが増えた
これらの原因が、新型うつ病のせいかもしれません。
新型うつ病・非定型うつ病とは何でしょうか?
新型うつ病とは新しい概念であり、それまで見られなかったうつ病というだけのことで、新型うつ病という病気があるわけではありません。
従来のうつ病は、中年期に几帳面な性格や仕事熱心な中年男性が発症し、抗うつ薬が良く効き、数カ月で良くなることが多いとされています。しかし近年では、抗うつ薬だけでは治りにくい新型うつ病が急増していて、その新型うつ病の中にもいくつかタイプがあります。
新型うつ病の一つのタイプである「気分変調性障害」は、若い頃から周りの方も本人も気づかないうちに発症し、うつ病の期間がとても長いことが特徴です。また、もう一つのタイプである「非定型うつ病」は、対人関係に過敏に反応したり、突然テンションが高くなったりすることで、わがままや甘えなどといった性格の問題と誤解されやすいために、病気(=治療法がある)と気づきにくい特徴があります。
これらのさまざまな形態から、病気と判断されにくい、わかりにくい病気であることが従来のうつ病との大きな違いです。
他にも、20歳代でうつ状態が先に発症し、長くうつ状態が続くために本当のうつ病と見分けることが困難な「双極性障害2型」や発達障害などが鑑別疾患となります。
新型うつ病・非定型うつ病の治療法
新型うつ病は、神経質やわがまま、甘えなどといった性格の問題と勘違いされ、必要な治療を受けていない可能性があります。そのため、新型うつ病の治療は、まずは「自分の病気を知る」ことがとても大切です。
幼少時の頃からの頃の生い立ちや家族関係を整理した上で、双極性障害やパニック障害、あがり症(社交不安障害)などと鑑別を行い、症状がある場合は薬物療法で安定させることを優先し、うつ病の治療を進めていきます。
対人関係などの問題を理解した上で、自分の対人関係のパターンがどのような悪循環に陥っているのかを知り、認知行動療法やグループ療法、デイケアなどを提案することで改善させることもあります。
新型うつ病に関しては、お気軽に当院までご相談くださいませ。