病気について

不眠症

不眠症・睡眠障害とは?

不眠症チェックリスト

・布団に入ってから眠るまでに時間がかかる

・寝たのに何度も目が覚めてしまう

・早く目が覚めて、眠れなくなる

・熟睡感がない、寝た気がしない

・日中に眠くなる

・眠りたくない

これらの症状は、不眠症、睡眠障害のせいかもしれません。

不眠症、睡眠障害とは?

不眠症や睡眠障害と呼ばれる病気は、「眠れない病気」と考えられることが多いです。

ですが実際には睡眠時間だけではなく、目覚めたときのだるさや眠気など、日常生活の中で支障をきたしてしまう症状を指します。

「寝ているはずなのに実感がない」

「睡眠は取れているはずなのに日中も眠い」

そんな悩みを抱える睡眠障害の人も多いのです。日本においては約5人に1人が、このような不眠の症状で悩んでいるとされています。不眠症は、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加し、男性よりも女性に多いといわれています。

不眠症、睡眠障害の3つのタイプ

不眠症は、眠れない時間帯を基準とした分類が用いられ、入眠障害・早朝覚醒・中途覚醒に分けられます。

・入眠障害

布団に入っても寝つきが悪く、なかなか眠れないタイプ(30分~1時間以上)で、心配事やストレスがきっかけになりやすいのですが、一度眠ってしまうと朝まで眠れるタイプで不眠症の中では一番多いタイプです。

・早朝覚醒

朝早く(午前3:00~4:00頃)に目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。うつ病や高齢者に多く見られるタイプです。

・中途覚醒

寝ている時に何度も目が覚めてしまうタイプです。多くの場合はまた寝つけるのですが、何度も目が覚めてしまうので充分に寝た気がしないため熟睡感がありません。

不眠症、睡眠障害の治療法は?

不眠症、睡眠障害は「眠れない」だけの単純な病気ではなく、症状によりそれぞれ原因があり対処法も異なります。当クリニックでは、不眠症、睡眠障害の原因をまずは明確にするためよく傾聴し、その対処法と治療法をご提案いたします。

・ストレスが原因のもの

極度のストレスや緊張は睡眠を妨害するので、それを除去します。

・身体的な原因

極度のストレスや緊張は、やすらかな眠りを妨げます。

・他の精神疾患との合併

単なる不眠症だと思っていたら、実はうつ病だったというケースも少なくありません。多くの心の病は不眠を伴いますので、それらの治療を並行して行います。

・薬や刺激物

コーヒーなどに含まれるカフェイン、たばこに含まれるニコチンなどには覚醒作用があり、やすらかな眠りを妨げます。また、降圧剤など睡眠を妨げる薬も存在するので、詳細を確認します。

生活リズムの乱れ

今までの生活リズムが変わり、体内リズムが乱れることで不眠になることもあります。現代においては、昼と夜とでの行動範囲の区別が薄れてきている状態だと、体内リズムが狂いがちになり、睡眠も乱れてきます。

・環境

騒音や夜間の光などが気になって眠れないこともあります。また、寝室の温度や湿度が適切でない場合や布団の衛生状態によっても安眠できないこともあります。これらの睡眠障害・不眠の原因に対して、患者さまにあった治療法をご提案します。

薬物療法

不眠のタイプに合った睡眠導入剤を使用して治療します。

超短時間型・短時間型・中間型・長時間型など不眠のタイプによって睡眠導入剤が変わります。最近は、依存性がなく副作用の少ない薬が創薬され、治療に用いられることが多くなっています。

Q:睡眠薬って怖くないの?

当院では患者さまの睡眠障害をきちんと精査し、薬物の治療が必要であると判断した場合にのみ、薬物治療を提案させていただいております。

不眠症の治療は睡眠薬を用いた薬物療法が一般的とされておりますが、睡眠薬を一度使い始めると手放せなくなり、次第に量が増えていくといった危ないイメージを持っている方たちがいらっしゃるというのも事実であり、当院もそのご心配はしっかりと受け止めないといけないと考えております。

もちろん、従来に用いられていた睡眠薬は効果が強力な反面、安全性に問題があるものもありましたが、一方で近年の睡眠薬はそのような依存性の高い薬はなくなり、現在広く使われている睡眠薬は自然に近い眠りが得られ、安心して服用することができるようになっております。当院としては、少量のお薬の量で最大の効果を引き出せる治療を目指しております。

不眠症、睡眠障害がなかなか良くならない、薬が心配な方など、専門医療である当院へぜひお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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